お役立ちコラム
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フローリングの張替え費用は?床が水浸しになった際の対処方法を解説
2022年10月19日お役立ちコラム
床が水浸しになってしまった際、表面の水を拭き取っても、床下に水が染み込んでいれば腐食やカビの原因になってしまいます。
そこで、本記事では、水漏れした際の対処方法と、業者に依頼する際の費用相場について解説していきます。
最後に火災保険を使用した床の修繕方法も紹介していますので、費用を抑えたい方は参考にしてください。
水浸しになってしまった際に発生するリスク5つ
水漏れで床が水浸しになってしまった場合、次の5つのリスクが発生します。
・ 床が腐る
・ カビが生える
・ 床がめくれる
・ 床がゆがむ
・ 階下への浸水
特に水漏れしてからしばらく時間が経っている場合は、上記のような被害が発生しやすいです。
水浸しになった床は、表面の水だけ拭きとっても目地の隙間から浸水している可能性が十分考えられます。
床材の下に生えた黒カビは気管支や皮膚トラブルの原因になりますし、湿気のある木材はダニやシロアリの大好物です。
場合によっては家全体に被害が及ぶ可能性も少なくありません。
浸水を確認した際は素早く対処し、必要に応じて専門業者へ修繕を依頼する必要があります。
床が水浸しになってしまった際の対処方法
床が水浸しになってしまった際にとるべき対処方法は、以下の4つです。
①まずは拭いて乾かし様子を見る
②黒いシミができたら…塗って見えなくする
③床が浮いてくるとき…液剤を入れて症状をおさえる
④最終手段…床の張替
上記の4点は、水浸しになっていた時間や、浸水の具合によって異なる対処方法を挙げたものです。
次の項目では、各対処法の詳細について解説していきます。
①まずは拭いて乾かし様子を見る
水浸しになっていた時間が30分より短い場合は、水を拭き取り、自然乾燥で様子をみましょう。
乾燥したあとの床がいつも通りに戻っていたら心配はありません。
フローリングの継ぎ目に隙間ができた場合は、床下に水が染み込んでいる可能性が大きいです。
専門業者に相談してください。
②黒いシミができた…塗って見えなくする
水浸しになってから30分以上の時間が経過している床は、黒く変色する場合があります。
変色した床は、専門業者による補修工事が必要です。
1番手軽で安いのは、黒い変色を研磨し、上からワックスを塗布する方法です。
しかし、修繕をして数ヶ月後に同じ場所が同じように黒く変色する場合もあります。
その際は、再度専門業者に相談し、修繕の依頼をしなければなりません。
最悪の場合、床の張り替えが必要になります。
③床が浮いてくる…液剤を入れて症状をおさえる
水浸しの時間が数時間におよぶ場合は、フローリングが浮いてくる可能性があります。
フローリングの浮きに対して1番手軽なのが、ボンドをフローリングに入れて症状を抑える方法です。
フローリングの張り替えよりも費用がかからないため、まずはこちらの方法で修繕をお願いしましょう。
床下用のボンドはホームセンターでも販売しているため自分でDIYも可能ですが、業者に依頼した方が確実です。
④最終手段…床の張替
①〜③の方法をとっても、フローリングの被害がぶり返す場合や、床を触って湿り気を感じた場合は、張り替えが必要です。
費用はかかってしまいますが、1番確実に床の修繕が行えます。
フローリングの張り替えには種類があり、浸水の具合によって施工の方法は異なります。
張り替えの種類は以下の通りです。
張り替え工法
傷んだフローリングを剥がして、新しく張り替える方法です。
費用はかかりますが、より確実な修繕ができます。
メリット:床下の状況も併せて確認が行えます。
デメリット:費用面での負担が大きいです。
重ね貼り工法
元々あったフローリングの上から、新しいものを貼り付ける方法です。
張り替え工法よりも安価に行えます。
メリット:短時間で施工が可能です。
デメリット:下地の状態によってはフローリングに軋みや歪みが生じる場合があります。
床の張り替えにかかる日数や費用相場?
フローリングの張り替えにかかる日数や費用は、張り替える範囲や素材によって変わってきます。
以下の項目で、材質別の費用相場や張り替えにかかる日数について解説していきます。
張り替えにかかる費用相場
床の張り替えにかかる費用の相場は以下の通りです。
フローリングの場合
張り替え工法 | 重ね貼り工法 | |
6畳 | 120,000円前後 | 100,000円前後 |
8畳 | 150,000円前後 | 120,000円前後 |
12畳 | 200,000円前後 | 180,000円前後 |
クッションフロアの場合
張り替え工法 | 重ね貼り工法 | |
6畳 | 60,000円前後 | 55,000円前後 |
8畳 | 80,000円前後 | 75,000円前後 |
12畳 | 120,000円前後 | 100,000円前後 |
張り替えに必要な日数
フローリングの張り替えに必要な日数は、張り替える範囲や部屋の形状によってさまざまです。
基本的に1日で完了すると言われていますが、部屋の形状が特殊な場合は日数が増える可能性があります。
また、住みながらの張り替えや、下地が傷んでいる場合も工期が延びる可能性が高いです。
水漏れ被害は火災保険で治せる場合もある
水漏れの被害は、火災保険で対応できる場合があります。
加入している火災保険に「水濡れ補修」の内容が入っていれば、保険対応でフローリングの張り替えが可能です。
フローリング張り替えの費用が思ったよりも高かった場合は、検討してみる価値はあります。
ただし、水浸しとなった原因が自身の不注意だった場合は、補償の対象外となるため注意しましょう。
水漏れを予防するための対策
水漏れを予防するためには、こまめな水回りの点検が必要です。
また、日々水まわりの掃除を行うと排水口のつまりは回避できます。
水漏れは、大きな被害の原因に成り得ます。
特に築年数の古い建物は、水回りの設備が劣化している危険性が大きいです。
定期的な点検を行い、水漏れを未然に予防しましょう。
まとめ
水漏れ被害は、カビの発生・床材の腐食などに発展するリスクがあります。
自分で対処できないと判断した際は、速やかに専門業者へ連絡しましょう。
張り替えには10万円前後の費用が発生してしまいますが、放っておくと新たな被害を生み出します。
水漏れを未然に防ぐためにも、日々の細かな点検が大切です。